ファッション

「フェンディ」が“ダブルF”を強化 「ネッタポルテ」でカプセルコレクション発売

 「フェンディ(FENDI)」は4月13日、英ECサイト「ネッタポルテ(NET-A-PORTER)」で“ダブルF”を中心にしたカプセルコレクションを発売した。ロンドンではこの発売の前日、ロンドン南部のトンネル、ロスト リバーズ(Lost Rivers)でローンチパーティー「FF Reloaded」を開催した。

 カプセルコレクションは、全てに“ダブルF”があしらわれており、トラックパンツ、MA-1、スニーカーなどをそろえる。“ダブルF”は、1974年にカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)によって誕生。カールとともにクリエイティブ・ディレクターを務める創業家3代目のシルヴィア・フェンディ(Silvia Venturini Fendi)は、「80年代は、ロゴは高いプライスタグとイコールだった。でも今はさまざまなロゴや伝統をミックスして自由に解釈していて、“ダブルF”のアイテムをストリートウエアにもドレスにも合わせることができる。これがこのコレクションを発売する理由」と話す。実際、イベントでは「バーバリー(BURBERRY)」と「ゴーシャ ラブチンスキー(GOSHA RUBCHINSKIY)」とのコラボのチェックシャツと、“ダブルF”のアイテムをミックスする来場者の姿も見られた。

 シルヴィアはロゴについて「70年代や80年代を振り返れば、ソフィア・ローレン(Sophia Loren)、カトリーヌ・ドヌーヴ(Catherine Deneuve)、ダイアナ妃などが“ダブルF”のアイテムを着用していた。ロゴは変わらないが、世代と時代を超えて多くの女性が取り入れてきた、みんなに受け入れられるもの。若い人は歴史のあるものが好き。私の子どもがロゴを身につけているのを見ると、ロゴは永遠に残るものだと実感する。若者とコミュニケーションするのに、新しいものばかりを提供する必要はない」と語った。

 イベントが行われたロスト リバーズは、グラフィティが描かれたアンダーグラウンドな雰囲気が漂うトンネルだ。イベント当日はグラフィティアーティストによって描かれた“ダブルF”がコンクリートむき出しの壁やトンネルに映し出された。ラッパーのビッグ・ショーン(Big Sean)、シンガーのジェネイ・アイコ(Jhene Aiko)、ジャイルズ・ディーコン(Giles Deacon)や、キム・ジョーンズ(Kim Jones)「ディオール オム(DIOR HOMME)」アーティスティック・ディレクターの他、終盤にはドレイク(Drake)まで姿を見せ、会場を驚かせた。

 同コレクションは1カ月間「ネッタポルテ」限定で販売し、その後「フェンディ」公式ECサイトや世界の各店舗で販売する。ドバイではポップアップストアも開催する予定だ。

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