クリーニングサービス「リネット」を運営するホワイトプラスが18日、ソフトバンクグループで配送事業を手掛けるマジカルムーブ(MAGICAL MOVE)と提携し、朝6時から1時間単位での集荷を可能にする配送サービス“プレミアム便”を開始する。共働き世帯の再配達問題を解決すべく、まずは東京23区での導入をスタートし、今後順次拡大を目指す。
その他、預けた翌日に商品を受け取れる“翌日届け”や最短2日で受け取れる“お急ぎ届け”、コンビニへの持ち込みサービス、宅配ボックスの利用などを組み合わせることで、預け入れ・受け取りのタイミングをユーザーが自由に選べる環境を目指す。
井下孝之ホワイトプラス社長は、「われわれはネット完結型で実店舗を持たないため、これまで“時間の不自由さからの解放”を実現してきた。しかし、宅配サービスにも利用時間の制限があり、自宅待機する時間も長いと感じてきた。今回の提携でこうした悩みを解決できるはずだ」と意気込む。
武藤雄太マジカルムーブ社長も、「われわれが提供する配送サービス“スキャッチ”はインターネット時代の新しい配送サービス。ドライバーが持つスマホのGPS機能によって、30分単位で到着時間を知ることができる。AIによって宅配業務を効率化することで、受け取れないという問題を解決したい」と話す。
「リネット」はインターネット完結型のクリーニングサービスとして2009年にスタートした。ネットで申し込み集荷を待つだけという手軽さが功を奏し、18年4月時点で29万人の会員を抱えるまでに成長した。アパレル企業との提携も多く、これまで伊勢丹やニュウマンなどで購入時にクリーニングチケットを配ることで、“いいものを長く着ること”を提案してきた。
最近では、ファッション通販サイト「ロコンド(LOCONDO)」を運営するロコンドもマジカルムーブと組んで、詳細な時間指定ができる配送サービス“ファーストクラス便”の提供を開始するなど、詳細な時間指定サービスが再配達をなくす1つの動きとなっているようだ。