アイランドは4月18~24日、アートとファッションの融合をイメージした期間限定店「グレースコンチネンタル ザ・バンケット(GRACE CONTINENTAL THE BANQUET)」を松屋銀座1階スペース・オブ・ギンザにオープンしている。同社の「グレースコンチネンタル(GRACE CONTINENTAL)」「ダイアグラム グレースコンチネンタル(DIAGRAM GRACE CONTINENTAL 以下、ダイアグラム)」「グレースクラス(GRACE CLASS)」の3ブランドの春夏の新作を販売中だ。
昨年「グレースコンチネンタル」の20周年企画として実施した“アートプロジェクト”の第2弾として、期間限定店では4点の絵画を展示している。2点は世界的に有名な絵画にブランドの服を着せたもので、フランス人画家のエドガー・ドガ(Edgar Degas)の「エトワール、または舞台の踊り子」に「グレース クラス」の花柄の刺しゅうのセットアップを、クロード・モネ(Claude Monet)の「日傘の女」には「ダイアグラム」の黄色いドレスを描き込んだ。他の2点は、「グレースコンチネンタル」と「ダイアグラム」の新作の花柄ワンピ―スを着たモデルの肖像画を油絵で描いたもの。この“アートプロジェクト”の案を出したのは同社の木村剛士・社長だ。
木村社長は「昨年の20周年企画の時は、洋服へのリスペクトを込めて、『グレースコンチネンタル』の服を着た女性の肖像画を発表したが、その後『ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)』が『モナ・リザ』などの有名な絵画をバッグのデザインにしているのを見て、『やられた』と思った。著作権は作者の死後50年以降は無効なることを知っていて、当社ブランドでも有名な絵画を使うアイデアもあったが、そのまま服にするのはブランドイメージには合わなかった。そして今回、名画集からブランドの世界観にマッチする絵を選んだ。狙いはファッションの楽しさを伝えること。一般的に値引きやポイント付与などのサービスはあるが、服そのもの魅力を伝えるものではない。今後もアート × ファッションの提案を続けて、見る人に感動と驚きを届けたい」と語った。期間限定店の売り上げは2000万円を目標にしている。