ダイアン フォン ファステンバーグ(DIANE VON FURSTENBERG以下、DVF)は、新最高経営責任者(CEO)にサンドラ・カンポス(Sandra Campos)前グローバル・ブランズ・グループ(GLOBAL BRANDS GROUP以下、GBG)共同社長を任命した。
カンポス新CEOはGBGで、傘下ブランドの「ジューシークチュール(JUICY COUTURE)」「ベベ(BEBE)」「ビーシービージーマックスアズリア(BCBGMAXAZRIA)」「エルベ レジェ バイ マックス アズリア(HERVE LEGER BY MAX AZRIA)」「トレトン(TRETORN)」などのブランドを統括していた。また、「ベベ」のクリエイティブ・ディレクターを務めながら、「エルベ レジェ バイ マックス アズリア」や「ジューシークチュール」などのブランドをサポートしていたネイサン・ジェンデン(Nathan Jenden)現DVFチーフ・デザイン・オフィサー兼クリエイティブ・バイス・プレジデントとも仕事をしていた。ジェンデンは2011年まで10年間DVFに勤めており、在職時には同社の年商を約200万ドル(約2億1400万円)から約2億5000万ドル(約267億円)に拡大させた人物だ。
創業デザイナーのダイアン・フォン・ファステンバーグは「ジェンデンはDVFへの復帰を望んでいたが、一緒に働いてきたカンポスを置いていくのは彼にとって難しい選択だった。彼に『カンポスほど多くのことを教えてくれた人はいない。彼女は素晴らしいビジネスウーマンで、デジタル関連の全てのことを教えてくれた。彼女に会ってみてほしい』と頼まれ、実際に会ってすぐに、彼女のビジネスへの情熱、デジタルとDVFに関する深い知識に驚かされた。『この人しかいない』と思ったわ。ジェンデンと素晴らしい関係を築き、私と同じように彼の才能を信じている。バーバリー(BURBERRY)のクリストファー・ベイリー(Christopher Bailey)前チーフ・クリエイティブ・オフィサーとアンジェラ・アーレンツ(Angela Ahrendts)元CEOのようなコンビが目標」と語った。
また、ダイアンは以前DVFの株式を売却する意向を示していたが、その件については「過去3カ月ほど、40年ぶりに私は会社のビジネス面に携わったわ。今後迎える投資家のためにビジネスプランをまとめ、すべての資産と目標を整理した。でも今は投資は必要ないかもしれないと考えている。株式売却にはほど遠いところにいるわ。ただ監督するのではなく、私が直接ビジネスに関わっていて、今が1番面白いところだから」と話した。
カンポス新CEOは、GBG以前はケルウッド(KELLWOOD)で当時傘下にあった「オスカー デ ラ レンタ(OSCAR DE LA RENTA)」とその姉妹ライン「O オスカー(O OSCAR)」ブランドプレジデントを務めた他、「ローレン ラルフ ローレン(LAUREN RALPH LAUREN)」のシニア・バイス・プレジデントを務めていた。その後はセレーナ・ゴメス(Selena Gomez)の「ドリーム アウト ラウド(DREAM OUT LOUD)」などのセレブのライフスタイルブランドを運営するブランドマネジメントおよびライセンス企業のサイノシュアー ブランズ ホールディングズ(CYNOSURE BRANDS HOLDINGS)を共同設立した。