TSIホールディングス(以下、TSI)は、5月25日付で齋藤匡司・社長(51)が退任し、上田谷真一・社外取締役(48)が次期社長に就任するトップ人事を発表した。齋藤社長は日本ロレアルの部長や健康食品のシャクリー・グローバル・グループ社長などを経て15年5月にTSIの社長に就任。不採算事業の撤退など構造改革に大ナタを振るう一方で、ECの拡大、グループ各社の基幹システムの統合、イスラエル化粧品「ラリン(LALINE)」や米ストリートブランド「ハフ(HUF)」のM&Aなど成長戦略にも取り組んできた。「(課題であった)増収増益の基盤構築にメドが付き、本人から次に進みたいとの申し出があった」(同社広報)という。
次期社長の上田谷氏は東大卒業後、コンサルティング会社を経て、大前研一氏率いる大前アンドアソシエーツのパートナーとして勤務。ディズニーストアジャパンやクリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパン、バーニーズ ジャパンの社長を歴任してきた。昨年5月にTSIの社外取締役に就任していた。