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レナウン18年2月期は百貨店ブランドが苦戦 今期は増税見据えて一部で値下げも

 レナウンの2018年2月期決算は、売上高が前期比1.8%減の663億円、営業損益が2億1500万円の黒字(前期は2億4800万円の赤字)、経常利益が同3.7倍の5億6500万円だった。要因は、主力の「ダーバン(D’URBAN)」や「アクアスキュータム(AQUASCUTUM)」などの百貨店を主販路にするブランドの苦戦によるもの。一方、量販店チェーンやGMS(スーパー)などで販売する「エレメントオブシンプルライフ(ELEMENT OF SIMPLE LIFE)」のウィメンズ(同23.6%増)と、ショッピングモールに直営店を展開する「アーノルドパーマータイムレス(ARNOLD PALMER TIMELESS)」(同13.9%増)が売り上げをけん引。プロパー消化率が上がり、売上高総利益率が2.5ポイント改善したため、営業損益は黒字化した。

 19年2月期は、売上高は前期比1.7%増の675億円、営業利益は同2.7倍の6億円で増収増益を目指す。主力ブランドの「ダーバン」「アクアスキュータム」「アーノルドパーマータイムレス」は顧客の変化に伴う商品構成のブレを修正するため、組織改革と重点投資を図る。また、一部ブランドでは来年10月の消費税率10%の増税を見越して、価格の見直しを実施。「アーノルドパーマータイムレス」は全体の半分の商品を約20%値下げし、「エレメントオブシンプルライフ」は値ごろ感のある商品ラインを新設する。

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