「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」のコンテンポラリー部門のデザイナー、ジョン・ターゴン(John Targon)がわずか2カ月半で退任した。ターゴンは「バハ イースト(BAJA EAST)」のクリエイティブ・ディレクター兼共同創始者で、2月に就任したばかりだったが、退社後は「バハ イースト」に専念するという。LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)のスポークスマンは、「うまく協働することができなかった」と退社を認めている。
2015年にコンテンポラリー・ラインの「マーク バイ マーク ジェイコブス(MARC BY MARC JACOBS)」とコレクション・ラインの「マーク ジェイコブス」を1つのブランドに統合したが、低価格帯の商品を再度強化するため、ターゴンをコンテンポラリー部門のクリエイティブ・ディレクターとして迎え入れたとされていた。
ターゴンの退社理由は明らかとなっていないが、LVMHの一連の幹部シャッフルでのシドニー・トレダノ(Sidney Toledano)LVMHファッショングループ会長兼CEO着任から数週間後のできごとであることからも、トレダノ会長兼CEOによるブランド戦略に起因している可能性がある。
「バハ イースト」は13年にターゴンとスコット・ステューデンバーグ(Scott Studenberg)が2人で立ち上げたユニセックス・ブランド。ターゴンもステューデンバーグも営業畑出身で、ターゴンは「セリーヌ(CELINE)」や「バーバリー(BURBERRY)」に在籍していた。