スタイリストのMASAHとモデルの今宿麻美の夫妻によるファミリーのためのセレクトショップ、イン ザ ハウス(IN THE HOUSE)が、伊勢丹新宿本店に今春、常設ショップを開いた。もともとは2016年に藤原ヒロシが青山に開いたコンセプトショップ「ザプール青山(THE POOL AOYAMA)」で子ども服を期間限定で展開したのが始まりだが、再開を望む声に応えて復活した。MASAHは「当時は長男が生まれて間もなくだったが、実際に子育てする中でたくさんの発見があったのでアップデートした」と語る。
今回は子ども服を中心にしたファミリーのためのセレクトショップがコンセプト。ジュンが手掛けるインザハウスのオリジナル商品はもちろん、「N.ハリウッド(N.HOOLYWOOD)」「ファクトタム(FACTOTUM)」「リーバイス(LEVI'S)」などのキッズ商品も多数そろえており、ウエアだけでなく、バッグ、水筒、玩具まで取り扱いアイテムも増えた。「HOUSE」のロゴを前面に出したオリジナル商品は、モノトーンが中心だった2年前に比べて赤や黄色、青なども目立つようになっている。
MASAHは子どもの成長に合わせてデザインの幅を広げたという。「『黒い子ども服って少ないよね』と大人のファッションの考えで作っていたけど、3歳に成長して自我が芽生えてくると、やっぱりアンパンマンやドラえもんみたいなカラフルな色を好む面も出てくる」。一方、今宿は子育てするうちに実用面も重要だと実感するようになったと話す。「何度も洗濯を繰り返すので物性はとても大切だと気付いた。また、子どもを保育園に預ける際は持ち物に名前を書かないといけないので、服にもそのためのタグを付けたりした」。
ストリートファッションをベースにしたファミリーブランドとしての魅力だけでなく、パパ目線とママ目線を組み合わせたリアルな要素も提案していく。「今後も子どもの成長に合わせて服はどんどん変化していくと思う。それが楽しみ」と2人は語る。