そごう・西武は、婦人カジュアル衣料に特化し、デジタル技術を活用したオーダー・カスタマイズ売り場を開設する。まずは4月26日に西武池袋本店、28日にそごう千葉店ジュンヌにオープンし、18年度中にそごう横浜店、大宮店、広島店、西武所沢店に拡大する。2019年度の売り上げは6店舗合計で7億円を目指す。
売り場は、無縫製で編み立てる島精機のホールガーメントを用いたニットオーダー、ホープインターナショナルワークスが展開するリフォーム、リメークのオープン型工房の他、シャツ、パンツ、アクセサリーのオーダー、ナチュラルクリーニングまで受け付ける。さらに、デザイン、型紙から作る完全オーダー(婦人・紳士)も行う。
ホールガーメントでは、体に沿う美しいフォルムのニットを提供する。スタート段階では納品まで3週間程度を要するが、本格稼働の6月以降は1週間まで短縮する予定で、価格帯は2万円前後となる。採寸にはIoTメジャーを導入して、計測データは顧客同意の下、同店ショップ間で共有。将来的には他店で購入の際にも利用できるよう、スマホアプリの開発を計画中だ。リフォームでは、縫製技術を持つデザイナーが接客から縫製までを担うことで質の高いサービスを提供する。
なお千葉店ジュンヌでは、ホープインターナショナルワークスが手掛ける「サロン・ド・リデザイン・クローゼット」として6月下旬からニット編み機、クリーニング機械も導入したガラス張りのオープン工房を開設。加えてカフェも併設し、モノ作りを眺めながら豆にもこだわったコーヒーを楽しむことができる。実店舗ならではの、自分仕様、フィット感といった特別感を提供し、今後は、編み機の運転を体験できるアミューズメントやワークショップも予定する。