女性向け動画メディア「Cチャンネル(C CHANNEL)」を運営するC Channelが新会社mystaを立ち上げ、未来のスターを発掘するためのオーディションメディア「マイスタ(mysta)」を25日にスタートする。mystaでは森川亮C Channel社長が社長を務め、エフエム東京や産経デジタル、集英社、松竹、ソフトバンク、東京放送ホールディングス、ポニーキャニオンがパートナー企業として参画する。
「マイスタ」はアイドルやお笑い芸人らが毎週発表されるテーマにあった動画を制作・投稿し、ファンを獲得するためのプラットフォーム。各カテゴリーのランキング上位に入ったユーザーは、パートナー企業が持つメディアへの露出などが可能となる。まずは毎月リアルでのライブイベントも開催する他、今後はオーディション番組やラジオ番組の制作、ウェブメディアでの動画企画、イベントといった各分野での関連事業を随時開始する。具体的にはエフエム東京と声優に特化したラジオ番組を持ったり、集英社「セブンティーン(Seventeeen)」と組んだ動画コンテンツ、ソフトバンクとの共同プロモーション実施などを計画しているという。
新サービスおよび新会社の設立について森川亮・社長は、「昔はテレビなどの媒体から新しいスターが生まれてきたが、今の若い世代では、ユーチューバーなど、ネットからスターが生まれるようになった。デジタル時代の新しいプラットフォームを目指したい」とコメントする。大角正・松竹常務取締役映像本部長は、「プロの目線でスターを作るのではなく、ファンがスター発掘する時代。しかも現在は誰もがクリエイターとなる時代なだけに、こうしたプラットフォームから新しいスターを見つけていきたい」と話す。
「Cチャンネル」は女性向けハウツー動画メディアとして2015年4月にスタート。現在は500人以上の“クリッパー”と呼ばれるモデル・タレントが参加し、自身で撮影・編集・投稿を行っている。現在はアジアを中心に10カ国でサービスを展開しており、3月にはタイに現地法人を設立したばかり。月間の再生回数は6億6000万。17年に初開催されたリアルイベント「SUPER C CHANNEL」には3万人が来場した。