DMM.comは、「ミキオサカベ(MIKIO SAKABE)」と協業し、ファッションブランド「ギディーアップ(GIDDY UP)」を立ち上げる。DMM.comが同社の事業として運営資金をねん出。「ミキオサカベ」は、3Dプリンター技術を提供するDMM.makeと協業してシューズやアパレルを作り、2019年の春夏、パリ・コレクション期間中に現地で発表する。ブランド名は、「馬を走らせる」「スピードアップする」などの意味を持つ、英語の慣用句に由来。未来のファッションのモデルケースを探るべく、テクノロジーがブランドの核となる、ファッションテック・ブランドを目指す。
ディレクターとして参画する坂部三樹郎は、「デザインをクラウド化しながらさまざまなデザイナーが関わる、全く新しい『クラウド・ブランディング』ブランドを目指し、ファッション業界全体のインキュベートにつなげる。学生や若いデザイナーにも、スタートアップ段階では使えないような機材や技術に触れ、経験や発見を自分たちのビジネスにつなげてほしい」とコメント。「作ったアイテムをアパレルの流通ビジネスに乗せるだけではビジネスとしての差別化が難しく、才能があっても埋もれやすい時代。ファッションテックを活用すれば、ファッションビジネスは次の時代に進める。ファッションテックを武器に、アジアから世界に通用するメゾンを作りたい」と続ける。
DMM.makeは、“作って・売って・買える”プラットフォームを提供し、東京・秋葉原に最新機材を揃えた総合型モノづくり施設を運営している。