ファッション

LVMHのアイウエア生産拠点が稼働 生産量増加・出荷スピード向上を実現

 LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)が、傘下ブランドのアイウエア事業を直轄するために伊大手アイウエアメーカーのマルコリン(MARCOLIN)と立ち上げた合弁会社ティリオス(THELIOS)は24日、最先端技術を導入した生産拠点“マニファトゥーラ ティリオス(MANIFATTURA THELIOS)”の稼働を開始した。

 約2万3000平方メートルの敷地に建設されたマニファトゥーラ ティリオスは、完成まで1年未満というスピードで造られ、約2400平方メートルのオフィスと約5600平方メートルの工場からなる。伊ベニスから車で1時間の、アイウエアの産地として有名な地域にある。建物は環境に配慮し、2300枚のソーラーパネルを設置して、年間使用電力の10%を自力で賄う。

 同拠点には250人が勤務し、そのうちの100人が技術者で、従業員の大半は30歳以下だという。生産量は150万本から450万本へ大幅に増加し、生産タイミングも20週間から16週間へ短縮する。さらに、生産リードタイムも30%削減し、デザインから6~9カ月程度で市場に出回るという。

 同拠点ではすでに「セリーヌ(CELINE)」の生産を開始しており、2018年後半に発売する「ロエベ(LOEWE)」や年末までに発売する「フレッド(FRED)」の生産にも着手している。

なお、LVMHはティリオス株の51%を保有し、残りをマルコリンが保有する。LVMHはマルコリン株の10%を保有しているが、買い増しの予定は現時点ではないという。

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