ファッション

TOKYO BASEが第3の柱となる新ブランドを発表、原価率50%で日系セレクト市場に殴り込み

 TOKYO BASEは、「ステュディオス(STUDIOUS)」「ユナイテッドトウキョウ(UNITED TOKYO)」に次ぐ第3の柱とするブランド「パブリックトウキョウ(PUBLIC TOKYO)」を始動する。今秋に、実店舗を新宿駅直通のファッションビルと名古屋栄付近のビル、大阪駅直結とトラフィックの多い場所に3店舗、ECは直営と「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」の2店舗をオープンする。長期目標として売上高300億円を目指す。

 同ブランドは、オリジナル100%で構成するカジュアルブランド。“メード イン ジャパン”“ハイ バリュー”“テキスタイル”をコンセプトに掲げ、ターゲットを20~40代の質にこだわる男女に設定する。原価率50%の日本発オリジナルブランド「ユナイテッドトウキョウ」などと同じく高原価率50%を目指し商品を作る。客単価は春夏シーズンが1万8000円で秋冬シーズンが2万5000円と「ユナイテッドトウキョウ」と同程度を想定し、ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)」やビームス(BEAMS)などの日系セレクトショップがいる市場に参入する。商品はハイエンドデニムを定番に、ダウンなどを取りそろえる。

 谷正人・最高経営責任者(CEO)は「『パブリックトウキョウ』の始動は『ユナイテッドトウキョウ』が3年目を迎え売上高が41億円、売り上げ構成比32%を達成し、昨年出店した香港の店舗も好調だったため、今がタイミングだと思った。これまで我々はいわゆるモードを軸に成長してきた。社として初めてのカジュアルゾーンで、安さを追求するのではなくハイエンドな商品を提供する。モード軸の『ユナイテッドトウキョウ』の姉妹版と考え、『パブリックトウキョウ』はカジュアル軸に展開し、ゆくゆくは複合店の出店もありうる。出店はまずは日本に力を入れていき、もちろん海外も視野に入れる」とコメント。

 売上高1000億円以上を長期的目標とする同社は、第1の柱「ステュディオス」を300億円、第2の柱「ユナイテッドトウキョウ」を300億円、「パブリックトウキョウ」を300億円に、計画。その他「シティ(CITY)」を30億円、ブランド子会社や関連会社を200億円で達成する展望を持つ。

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