三陽商会は4月27日、ラグジュアリー・ブランドに特化したファッションECのフルフィルメント(運営代行)企業のルビー・グループを買収した。三陽商会は、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が保有していた株式を含むルビー・グループの発行済み株式80%を取得した。買収額は非公表。残りの20%の株式はルビー・グループ創業メンバーの桑野克己・会長兼CEO、西森雅直・社長、浅野剛史・副社長らが保有する。
三陽商会は、ルビー・グループの取得でECの売り上げ拡大を目指す。ルビー・グループは子会社として運営を続ける。
ルビー・グループは2011年、外資系のラグジュアリー・ブランドを中心にECの戦略立案やサイト構築運営、コンサルティングを行う企業として設立。クライアントには「ディーゼル(DIESEL)」「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」「マックスマーラ(MAX MARA)」などが名を連ねる。プロモーションや在庫管理、デリバリー、カスタマーサポート、返品対応までワンストップで提供するクラウド型のECサービスを強みにする。売上高は非公表。経営体制は変わらず、桑野会長兼CEO、西森社長が就くが、三陽商会から非常勤取締役が派遣される予定だ。