コーセーの2018年3月期連結決算は、売上高が前期比13.7%増の3033億円、営業利益が同23.6%増の484億円、経常利益が同22.6%増の485億円、純利益が同41.3%増の306億円となり、いずれも過去最高を達成した。中期経営計画の“グローバルブランド育成期”の最終年度を迎え、世界に通用するブランド育成と経営資産の継続的なパフォーマンス向上の2つの基本戦略のもと、成長のスピードを加速し、全てのセグメント及び全ての地域において前年を上回った。なお、海外売上高シェアは24.9%(前年は20.7%)となった。
事業部別では、化粧品事業は「コスメデコルテ( COSME DECORTE)」が国内外で過去最高の売り上げを記録。また、子会社のアルビオンのスキンケアやベースメイクアイテムが好調だった。さらに、アジアでの海外展開を推進した「ジルスチュアート(JILL STUART)」「アディクション(ADDICTION)」などメイクブランドも好調に推移し、同15.4%増の2296億円だった。コスメタリー事業は、コーセーコスメポートの重点カテゴリーブランド「ソフティモ(SOFTYMO)」「クリアターン(CLEAR TURN)」がけん引し、同8.7%増の713億円だった。
今期の売上高は同6.5%増の3230億円、営業利益が同7.4%増の520億円、経常利益が同8.0%増の524億円、純利益が同5.5%増の323億円を見込む。