ファッション

「マーク ジェイコブス」2014-15年秋冬ニューヨーク・コレクション 

BACKSTAGE

 

 無数の雲が浮かぶショー会場の奥から登場したモデルは、ヘアからメイク、ネイル、そして洋服に至るまで、全てが溶け込むような淡いトーンで統一されていた。その美しい調和は、デザイナーのマーク・ジェイコブス、ヘアのグイド・パラウ、メイクのフランソワ・ナーズが探り当てた絶妙なバランスのもとに完成したルックだった。

 メイクは、肌から目もとまで、全てを洋服の生地感であるシルキーマットで統一。ポイントは、アイホールにモカブラウンで描いた影だ。マスカラやアイライナーは使わず、眉もブリーチ。フランソワは「まつげや眉がなく、くっきりとした美しい曲線を持つ目もとは、ギリシャ彫刻の表情をイメージした」と語った。

 フルウィッグを使用したヘアは、ストレートなボブをオールバックにして、ヘアバンドで留めたレトロなスタイル。グイドが「ピンクとも、ブラウンとも、ブロンズともつかないシェードにしたかった」というカラーは、ブリーチによるものだ。これもスモーキーなグレーやベージュ、オフホワイトなどのカラーを基調とした洋服との美しい調和が見て取れる。

 ネイルは、今回のコレクションにインスパイアされたという「マーク ジェイコブス ビューティ」のネイルの新色を使用。ベージュ、モカ、キャラメル、トープなど、肌に溶け込むような全5色は、2014年秋に発売予定だ。

ヘア:グイド・パラウ(レッドケン)

メイク:フランソワ・ナーズ(NARS)

ネイル:マリアン・ニューマン(for マーク ジェイコブス ビューティ)

「マーク ジェイコブス」2014-15年秋冬NY 辿り着いた境地はユートピア?

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