フランス発ジュエラーの「ブシュロン(BOUCHERON)」は4月26日、創業160周年を記念したオリジナルのショートフィルム「Cinder Ella ~ある愛と自由の物語~」の制作発表会をザ ペニンシュラ東京(THE PENINSULA TOKYO)で行った。発表会のために「ブシュロン」のアンバサダーであり同フィルムで主演を務めたレティシア・カスタ(Letitia Casta)が来日。主演を務めたカスタと高橋一生に、撮影の感想やエピソードを聞いた。
WWD:役作りで工夫した点は?
レティシア・カスタ(以下、カスタ):役作りは自然体で臨んだ。仕事の流れの中で、シーンごとに適した姿はどうか、カメラの前でどう見えるか自分の中で探求しながら撮影した。
高橋一生(以下、高橋):制作スタッフは日本もフランスも変わらず、他の作品と同じ姿勢で取り組んだ。パリで撮影があったため、和室の作法など日本人のアイデンティティーを意識しながら演じた。
WWD:撮影で一番難しかった点や楽しかった点は?
カスタ:撮影の期間が短かかった点。もっとこの撮影を楽しみたかった。日本人の関和亮・監督と仕事ができたのがうれしかった。違う国の新しい視点が感じられたから。
高橋:難しい点はなかった。スタッフの方々がすばらしく、撮影期間が短いのが残念だった。
WWD:「ブシュロン」のジュエリーを着用して演じた感想は?一番のお気に入りは?
カスタ:とても自然に演じられた。一番好きなのはメーンイメージで着けているラピスラズリのネックレス。青い石が好きだから。「ブシュロン」のジュエリーに見られる精密な職人技には感嘆する。まるで、芸術品のようだ。
高橋:私にはリングを着ける概念がなく、それを着用することでバランスが崩れる感じがしたが、グラスを叩くシーンなどでは小道具にもなり得るし、皮膚の一部のような存在にもなる。着けるリングの重みが大切だと思った。
WWD:あなたにとってジュエリーとは?
カスタ:物質的なものではなく、感情に響くもの。誰に、なぜ、もらったと意味があるもので、感情に寄り添う価値そのもの。
高橋:自分に対してある効果や制御を与えるものだと思う。