伊藤忠商事・繊維カンパニーの2018年3月期連結決算(国際会計基準)は、純利益が前期比50.5%減の125億円だった。期初の計画は320億円だったが、子会社エドウインの減損損失で129億円を計上。リボンやボタンなどを扱う副資材大手の三景の利益も前年の20億円から1億円に減少した。同社広報によると、「将来を見据えた処理の一環。エドウインの減損の理由は主に商標の価値と一部の在庫評価減。三景についても営業利益ベースでは増加しており、先を見据えた減損になる」とコメントしている。
売上総利益は同7.9%減の1219億円、営業利益は同26.6%減の184億円だった。アパレル関連市場の低迷に伴う販売不振が響いた。
エドウインと三景の減損に加え、3月末にはアパレル子会社のジャヴァホールディングスを投資ファンドに売却するなど、事業ポートフォリオの組み替えも進めており、今期19年3月期は売上総利益1230億円、純利益320億円を見込む。