日本最大のLGBTの祭典「東京レインボープライド2018(TOKYO RAINBOW PRIDE 2018)」(4月28日~5月6日)が6日に最終日を迎え、目玉イベントである渋谷から原宿までを行進するパレードが行われた。出展する企業や団体の参加者を中心に、昨年の1.4倍となる約7000人が参加。レインボーカラーなどを身に着けた参加者は、メーン会場の代々木公園イベント広場を出発し、公園通り、明治通り、表参道を通る2.5kmを練り歩き、沿道からの声援を浴びた。
パレードにはイベントを協賛するギャップジャパン、PVHジャパン(「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」)の他、ストライプインターナショナルなどのファッション企業が参加した。AIGジャパン、アクサ生命保険、エンワールドジャパンなど大手企業の社員に加えて、立憲民政党の蓮舫・参議院議員、LVMH出身の音喜多駿・東京都議会議員など政治家の姿もあった。
昨年2月に「ダイバーシティ推進室」を社内に設置したストライプは、浴衣などを着た80人の社員が参加した。先頭のトラックの荷台に乗ってパレードに参加した石川康晴・社長は「まだまだダイバーシティ(多様な人材を活用すること)が浸透したとはいえない。新しい商品やサービスを開発するにあたって、今後LGBTの視点が欠かせなくなる。ストライプはアパレル業界で最もダイバーシティが進んだ会社になりたい」と話した。
「東京レインボープライド」は、社会でのLGBTの注目と比例するように、回を重ねるごとに規模を拡大している。今回の出展者数は昨年に比べて2割増の159社・団体、来場者数も2割増に相当する13万人に達する見通しだ。出展者は企業の姿勢を示すだけでなく、LGBTに向けた保険や不動産、人材紹介などの具体的なサービスを提案している。
ファッション関連では、シルバー協賛にギャップジャパン、丸井グループ、ブロンズ協賛にリーバイ・ストラウス ジャパン、PVHジャパンなどが名を連ねる。ビームスはTシャツなどのオフィシャルグッズを制作した。