THE FLOW OF TIME
テーマは“ザ・フロー・オブ・タイム”
「グランドセイコー(GRAND SEIKO)」は4月に開催されたデザインの祭典「ミラノサローネ2018(MILANO SALONE 2018 以下、ミラノサローネ)」に初出展した。テーマは“ザ・フロー・オブ・タイム(THE FLOW OF TIME)”。ミラノ市内トリエンナーレ美術館(TRIENNALE DI MILANO)内の約450平方メートルの会場で、「グランドセイコー」が持つ独自の機構である“スプリングドライブ”にフォーカスした展示を行った。“スプリングドライブ”の特徴は、刻まず、流れるような秒針の動きだ。それを”時の流れ“に置きかえ、デザインスタジオのタクトプロジェクト(TAKT PROJECT)によるインスタレーションと阿部伸吾による映像で叙情的に表現した。
オブジェと映像が呼応し、
融合する空間
DIALOGUE BETWEEN OBJET AND IMAGES
会場には“スプリングドライブ”のパーツを封じ込めたオブジェ12体を設置し、ムーブメントが出来上がる過程を表現。各オブジェでは光が瞬き、まるで小宇宙のようだ。背後には、桜が散る様子や夜空を回る星、都会のネオンなど日本の美意識が感じられる鮮やかな映像が流れ、幻想的なインスタレーションが繰り広げられた。フロアにも映像が映り込み、来場者はオブジェと映像が呼応する様子を360度五感で感じられるようになっている。
縁側で“時の流れ”を
疑似体験する展示
SIMULATED EXPERIENCE OF THE FLOW OF TIME ON VERANDA
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インスタレーション作品『アプローチ・トゥ・タイム(APPROACH TO TIME.)』を手掛けたタクトプロジェクトの吉泉聡・代表は、「“スプリングドライブ”のムーブメントが可能にする“流れる時間”にはっとした」と話す。通常、秒針は時を刻むものだが、“スプリングドライブ”の秒針は流れるように時を知らせてくれる。「正直に時計に向き合い、自然に生み出されたのが“スプリングドライブ”だ。とても日本的な機構だと思う」。会場の後方には長いベンチが置かれ、移り変わる映像とオブジェを眺められるようになっている。「このベンチは縁側をイメージした。時の流れを疑似的にでも感じてもらえれば」。
日本の美意識から生まれた
エレガントな機構を搭載
ELEGANT SPRING DRIVE DERIVES FROM JAPANESE ESTHETICS
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「グランドセイコー」は1960年に誕生したブランドで、創業137年の歴史を持つセイコーウオッチのマニュファクチュールとしての匠の技と日本の美意識を反映した最高峰のウオッチを提供している。2010年から本格的にグローバル展開をスタートさせ、その最高レベルの性能と洗練されたデザインが世界中で高い評価を得ている。17年にはデザインの幅を広げ、ロゴの配置やブランドカラーを刷新して、独立ブランドとして歩んでいる。“スプリングドライブ”は究極の省エネルギー設計と流れるように動く秒針が特徴のセイコー独自のムーブメントで、「グランドセイコー」の主要モデルに搭載されている。
グランドセイコー専用ダイヤル
0120-302-617