ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)の2018年3月期決算は、売上高が前期比6.1%増の1544億円、営業利益が同14.8%増の105億円、経常利益が同14.4%増の107億円、純利益が同1.1%増の52億円だった。営業利益は4期ぶりの増益。既存店売上高(実店舗とネット販売)が同4.2%増。中でもネット通販が同16.4%増と伸長した。不採算店舗、ブランドの撤廃で特別損失を計上したため、純利益の伸びは少なかったが、価格設定を見直したことで、値引きロスを減少。気温変動の影響を受けづらいビジネススーツやオケージョン需要などへの対応を強化したこともプラスに働いた。また、ネット通販のささげ業務を内製化したことで機会損失が減少した。
同社は4月1日に組織変更を実施しており、従来の3部構成から「ユナイテッドアローズ」「ビューティー&ユース(BEAUTY & YOUTH)」を中心とした第一事業本部と、「グリーンレーベル リラクシング(GREEN LABEL RELAXING)」を中心とした第二事業本部の二本部に再編した。さらに約13億円を投資し、大型マテハン機器を導入した新物流センターを5月14日から稼働する。
今期(2019年3月期)は、売上高が前期比1.2%増の1563億円、営業利益が同3.2%増の108億円、経常利益が同2.1%増の110億円、純利益が同14.3%増の60億円を予想する。