東レは、新しいポリエステル織編物「リランチェ エスツー(RIRANCHE S2)」を発表した。東レ独自の特殊仮撚(かりより)技術と原糸形状コントロール技術を用い、春夏素材に求められる高い吸水速乾性、肌離れの良さ、優れた通気性、防透過性の機能を実現したもので、同社のロングセラー素材「リランチェ」の進化版だ。通常のポリエステル加工糸に比べると、約35%高い吸水性能と、約30%高い通気性を実現している。2019年春夏向けの新素材として、幅広い用途に向けて販売する。
5月8日に本社で行った記者発表で、石井慎二・東レ婦人・紳士衣料事業部部長は「ファッションはもちろん、SPAブランドやスポーツ、ユニホーム用などにも幅広く対応できる。これまで、ナチュラルな表情を持ったファッション性とスポーツに対応できる機能性を兼ね備えた素材はなかった。『リランチェ エスツー』は一番優れた春夏素材だ」と自信と共に語った。「リランチェ エスツー」を使用したウエアを着て登場した18年東レキャンペーンガールの夢乃は、「さらさらしていて、涼しく、着心地が良い」とコメントした。
販売計画は18年度に15万m、21年度に100万mとしており、石井部長は「控えめな目標値だ。もっと売りたい」と意欲を見せた。