パルコは、VRプラットフォーム「スタイリー(STYLY)」を提供するPsychic VR Labと共同で、“2020年の買い物体験”をテーマにしたVRショッピングコンテンツを開発した。5月10~13日、パルコが運営する「SR6」に出店するマークスタイラーのショールーミングに特化した体験型セレクトショップ、ランウェイチャンネルラボ(RUNWAY CHANNEL LAB. SHIBUYA)でデモンストレーションを行う。
この取り組みは、エンターテインメントで普及が進むVR技術のファッション・リテール分野での活用方法を開拓する試みとして推進するもので、19年秋開業予定の新生“渋谷パルコ”で、新たなショッピング体験を創造することを目的としている。昨年、米テキサス州で開催された「サウス・バイ・サウスウエスト・トレードショー(South By Southwest Trade Show以下、SXSW)」に出展して売り場と連動したVR空間で可視化する試みを行い、今年3月の「SXSW」ではVRが可能にする新たな買い物の形を提案した。
今回は、実際に店舗の中で販売されている商品をVR空間内に設置してデモンストレーションを実施。広さや重力などの制約にとらわれることなく空間をデザインすることが可能で、内装を作り込まずにブランドコンセプトや季節のテーマなどを空間として表現することができる他、そこに3Dのコーディネートを配置することが可能になった。また、データを空間に配置できるので、実際の服を在庫として持つ必要がなく、また実店舗には置くことのできない量の商品を対象とすることが可能だ。さらに今回のデモンストレーションでは、センサーで体験者の動きを感知することで、複数の人がVR空間を共有することができる。