テキスタイルビジネスの商談会「2019年春夏プレミアム・テキスタイル・ジャパン(PREMIUM TEXTILE JAPAN)」が5月9日と10日の2日間、東京国際フォーラムで開催された。15回目を迎えた今回は、東レ、カイハラ、第一織物など94社が出展し、そのうち新規出展は過去最多となる13社だった。前回を上回る6000人以上が来場した。
主催した日本ファッション・ウィーク推進機構の川島朗JFWOテキスタイル事業運営委員事務局長兼ディレクターは、「出展社の満足度は、毎回高まっていると思う。海外からのバイヤーも増え、中国だけでなく、欧米からも目立った」と開催後の感想を語った。
日本ファッション・ウィーク推進機構とジェトロが主催する日本企業のブース「ジャパン・オブザーバトリー」が出展しているイタリア・ミラノの素材見本市「ミラノ・ウニカ(MILANO UNICA)」のエルコール・ボット・ポアラ(Ercole Botto Poala)会長が来日して、初めて視察をし、「『ジャパン・オブザーバトリー』は『ミラノ・ウニカ』の中で重要な存在になっている。日本の素材はとてもクリエイティブで、加工の方法も多彩だ。もっと誇りを持って世界にメード・イン・ジャパンをアピールすることが成功につながると思う」などと話した。また昨年、従来の9月から2カ月前倒しして7月に開催した「ミラノ・ウニカ」については、「出展社数、来場者数が共に増え、良い結果が出ている。しかし、同じことを繰り返しては生き残れない。来年に向けて、エモーショナルで新しい体験ができる素材展に発展させたい」と意欲を見せた。