「THREE」を擁するアクロは、化粧品業界初となるメイクアップ中心の総合メンズブランド「FIVEISM × THREE(ファイブイズム バイ スリー)」を9月中旬に立ち上げる。百貨店のメンズ館や1階化粧品フロアの他、ファッションのセレクトショップなどでの展開を予定している。
同社は2月に創業10周年を迎えたのを機に3ブランドの導入を発表したが、その一つが「FIVEISM × THREE」で、スタート時は約80品をそろえる。男性と女性では皮膚構造が異なるため、男性の骨格や皮脂分泌などを考慮した成分、処方を採用している点が特徴だ。また、「男性の行動心理を分析し、ヒゲを剃るなどの日常的な動作でメイクアップを可能にすることを心掛けた」(石橋寧アクロ会長)として、クレンジングやファンデーション、パウダーを含め、スティック状が基本となる。
店舗はグレー調の石をほうふつさせるシックな内装で、タッチアップも周囲を気にせずに行える空間を設ける。販売スタッフは男女を配置し、消費者ニーズに応えていく。
今後は来春にポイントメイクを導入し、スキンケア、雑貨などを加えて総合メンズブランドとして存在感を高めていく。「2019年には『THREE』誕生10周年を迎えるため、新たな仕掛けを準備している。その前に3つの新ブランドを契機に事業拡大や海外強化などに拍車をかけていく」と攻勢を強める。