「WWD JAPAN.com」は5月19~25日、21日発売のファッション週刊紙「WWDジャパン」時計特集内の記事「時計を売るのに!?時計がほとんど登場しない動画続々」と連動し、紙面で紹介した時計・宝飾ブランドの最新動画について、フルバージョンのムービーを含む詳報記事をアップする。
創業は今から263年前の1755年。「パテック フィリップ(PATEK PHILIPPE)」「オーデマ ピゲ(AUDEMARS PIGUET)」と並んで3大時計ブランドと称される名門「ヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN)」は、コンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT)傘下の中でも、“古豪”のイメージだ。しばし複雑機構を有する時計の多くは、レトロなムードのゴールドケースで、その価格は数百万円~。長らく時計愛好家を魅了してきた。
そんなメゾンは今年、“時計アマチュア”に向けて、新ライン“フィフティーシックス”を発表した。エントリープライスは、メゾンの中でもっとも低い100万円強。さすがにミレニアルズは難しいかもしれないが、30代後半~40代の、これまで高級時計にはそれほど強い関心を示してこなかった男性たちの獲得を狙い、コミュニケーションの役割を担うムービーも大刷新した。9月の発売に向け、計5本のムービーを順次アップ予定だ。
ロンドンを舞台に撮影された“フィフティ シックス”のファーストムービーは、世界から集結した7人のインターナショナル・インフルエンサーが主役だ。7人は、日本版も展開するラグジュアリー雑誌「ザ・レイク(THE RAKE)」を立ち上げた華僑のウェイ・コー(Wei Koh)、時計のウェブメディア「ウオッチオニスタ ドットコム(watchonista.com)」のアレキサンダー・フライドマン(Alexander Friedman)共同創業者、時計とメンズウエアのスペシャリストで世界中のトレードショーなども仕掛けるアニッシュ・べハット(Anish Bhatt)ら、高級時計の世界でも著名なスタイリッシュな男性たち。日本からは干場義雅クリエイティブ・ディレクターが選ばれた。
昨年末に撮影されたムービーは、ロンドンを舞台に7人の若手エグゼクティブが時にはスマートに、時には“やんちゃ”にロンドンの街を楽しむ様子を切りとった。サヴィル・ローでスーツを仕立てたり、イングリッシュティーを飲んだり、シガーをたしなんだりするシーンの合間には、ジェントルマンズ・クラブ(紳士が集う、ロンドンの会員制コミュニティー・スペース)でバーテンダーに扮したり、クラブで大騒ぎしたり、ロンドンの大通りでふざけあったりのシーン。“フィフティーシックス”を身に着ける7人の姿は、時に“古豪”には斬新なほどに新しい。