ドイツの化粧品メーカー、バイヤスドルフ(BEIERSDORF)は、中国オンラインモールのネットイース カオラ(NETEASE KAOLA以下、カオラ)とパートナーシップを締結した。これは、中国・アジアでの販売拡大に向け、同社が2017年にパートナーシップを結んだオンラインモールのJDドットコム(JD.com)とアリババ(ALIBABA)に次ぐ動きで、同地域でのEC事業をさらに強化するのが狙い。
カオラは中国大手インターネット企業ネットイース(NETEASE)を親会社に持つ、輸入品を中心に扱うオンラインモールで、ユーザー数は9億人以上とされる。開設してわずか3年だが、中国での輸入品ブームの後押しを受けて2ケタ台後半の成長率を記録。短期間で急成長を遂げた。現在世界80カ国以上から約3000ブランドを扱い、日本、中国、ドイツ、アメリカ、イタリア、韓国、オーストラリアに、合わせて12の子会社を持つ。
バイヤスドルフの成長にとってECはカギとなる事業で、同社の18年度のEC予想売上高は、国別売り上げのトップ5に入る勢いだ。同社はオンラインモールへの参加によって、中国での「ニベア」の売り上げが市場成長率を上回る勢いで伸びている。ゆくゆくはその他の同社傘下ブランドもカオラで販売する予定だ。