マルニ(MARNI)の最高経営責任者(CEO)に5月15日付でステファノ・ビオンド(Stefano Biondo)が就任した。1月に「マルニ」「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」「ディーゼル(DIESEL)」他のブランドの製造・販売を手掛けるスタッフ インターナショナルなどを擁する親会社OTBのCEOに昇格したウバルド・ミネッリ(Ubaldo Minelli)の任務を引き継ぐ。ビオンド新CEOはイタリアの大手アイウエアメーカー、サフィロ(SAFILO)の出身で、チーフ・ブランド・オフィサーを務めた。
ミネッリCEOは「明確なアイデンティティーを持つ『マルニ』は、今後も大きな成長の可能性がある。ビオンドCEOはまさに今、真の発展と成長に進むブランドの次のステージに向けた目標を実現してくれると思う」と期待を示した。
ビオンドCEOの任命は、「マルニ」のビジネスをグローバルに進める組織改革の一環だ。16年、創業デザイナーのコンスエロ・カスティリオーニ(Consuelo Castiglioni)の後を受け継いだフランチェスコ・リッソ(Francesco Risso)が実力を発揮し、17年の売り上げは1億8000万ユーロ(234億円)を超えて好調に推移している。中国を中心としたアジア市場の強化、メンズ・コレクションやライセンスビジネスの拡大により、「マルニ」の成長は加速しそうだ。
現在、販売先は54カ国、470店舗に広がり、70の単独店を構える。先ごろ、フィレンツェに出店し、今後パリ、ニューヨーク、ローマ、中国に数店をオープンの予定だ。