女優のグウィネス・パルトロー(Gwyneth Paltrow)が手掛けるライフスタイルブランド「グープ(GOOP)」が出店を加速する。今夏、米コロラド州アスペンとニューヨーク州サグハーバーにポップアップショップを出店し、その後もいくつかオープンする予定だ。
「グープ」は最近5000万ドル(約54億円)の資金調達をして、この一部をヨーロッパへの出店にあてる計画だ。2017年は売上高が前年比3倍に膨らみ、オリジナルブランドの「グープ」の売り上げは、18年にEC全体の50%以上を占めると予測される。
「グープ」はECからスタートした。ブレア・ローソン(Blair Lawson)=チーフ・マーチャンダイジング・オフィサーは「ポップアップは新マーケットの開拓に有効な手段だ。また、リアル店舗を富裕層がバカンスに行く場所にオープンするいい機会にもなった」と話す。実際、「グープ」のコア顧客の世帯月収は10万ドル(約108万円)を超える。昨年ニューヨーク州アマガンセットで開催したポップアップは1日の売り上げベースでは最も成功し、サグハーバーの店舗にも期待を寄せる。
現在ロサンゼルスに路面店を1店舗構えているが、今後はポップアップ以外にも、常設店舗のさらなる出店を視野に入れている。ロサンゼルス店はとても好調だといい、「今後はニューヨークや海外店舗に期待してほしい」とコメントした。
「グープ」は健康オタクとしても知られるグウィネスが自宅のキッチンからはじめたライフスタイルブランド。サプリメントやアパレルなどを販売し、16年にオリジナルのスキンケアラインを自身がクリエイティブ・ディレクターを務める「ジュース ビューティ(JUICE BEAUTY)」とコラボしてスタートさせた。全製品オーガニックにこだわり、天然由来成分を配合。クレンジングバーム「ルミナス メルティング クレンザー」とナイトクリーム「リプレニッシング ナイトクリーム」は美容誌「アリューア(ALLURE)」のベストコスメ賞を受賞した。