三陽商会は「マッキントッシュフィロソフィー(MACKINTOSH PHILOSOPHY)」から派生したファッションビル向けの新業態「MPストア(MP STORE)」を9月下旬から本格出店する。現在、ルミネ新宿1の5階でテストマーケティングを兼ねた「MPストア」のティザーストアを開いているが、今秋には東京と大阪に直営店を開く。2020年までに10店舗体制にし、売上高は約20億円を目指す。
今秋に開く新店舗は、平均約165平方メートルの店内で「MPストア」限定商品と「マッキントッシュフィロソフィー」のウエアや服飾雑貨を合わせて販売する。商品構成はウエアと雑貨が6:4で、約90%の商品をユニセックスで提案。価格帯は通常の「マッキントッシュフィロソフィー」の商品よりも10~15%低く設定している。これまで同社が弱い部分だった雑貨を強化し、ブランドロゴを入れたノート(320~2000円)やペン(350~550円)、食器(1600~2800円)の生活雑貨や、ハンカチ(600~2000円)やキャップ・ハット(4500円)、マフラー(1万~1万5000円)の服飾雑貨まで幅広く取り扱っている。
ウエアは90%がユニセックス。18-19年秋冬では新たに「MPストア」用のラインとしてグレーのタグを付けた“マッキントッシュフィロソフィー グレー(MACKINTOSH PHILOSOPHY GREY以下、MPG)”と、“MPストア”の白いタグを付けたオリジナル商品を開発した。“MPG”では、メンズとウィメンズで共通素材を用いて、男女兼用で着用できるよう直線的なパターンを意識したデニムやシャツ、コートなどを、ラインアップ。“MPストア”のタグ商品では、ブランドロゴをのせたパーカなどのお土産感覚で購入できるアイテムまでそろえる。「マッキントッシュ」のオリジンであるイギリスらしさにもこだわり、「フレッドペリー(FRED PERRY)」のポロシャツ、「ジャミーソンズ(JAMIESON’S)」のセーターなどイギリスから買い付けたインポート品も並べる。
村松宇行マッキントッシュフィロソフィービジネス部長は「昨年のブランドのお披露目会から、ティザーストアでの商品、今回の展示会を含めデビューまでにアイテムを3度開発してきたことで、商品精度を高めてきた。既存の『マッキントッシュフィロソフィー』ではできなかった雑貨や価格帯、ユニセックスの商品を提案することで、『MPストア』を『マッキントッシュフィロソフィー』への入口にしていきたい」と話す。