フランス国立モード芸術開発協会が主催する2018年度「ANDAMファッション・アワード(ANDAM Fashion Award以下、ANDAM)」のグランドプライズのファイナリストに、落合宏理が手掛ける「ファセッタズム(FACETASM)」が選ばれた。落合デザイナーはアワードへの意気込みを「『ANDAM』は歴史あるアワードで常に意識はしていた。これまで何度もオファーをいただいていたが、さまざまなことが重なり『ファセッタズム』が出るべきタイミングでは応募できなかった。ただ今回僕たちも状況が整ったため応募に至った。今海外と日本で価格差が出てきてしまっているので、海外に生産拠点を、例えばパリにアトリエを作りたいと考えていて、その足掛かりにしたい。こうしたアワードに参加するのは久しぶりなので、まずは楽しみたい。こんな年(41歳)だけど、頑張ります」と語る。
「ファセッタズム」の他、グランドプライズのファイナリストに選ばれているのはサミュエル・ロス(Samuel Ross)が手掛ける「ア コールド ウォール(A-COLD-WALL)」、ゾーイ・ラッタ(Zoe Latta)とマイク・エコーズ(Mike Eckhaus)が手掛ける「エコーズ ラッタ(ECKHAUS LATTA)」、アントニン・トロン(Antonin Tron)が手掛ける「アトライン(ATLEIN)」、セシリー・バンセン(Cecilie Bahnsen)が手掛ける「セシリー バンセン」だ。グランドプライズの受賞ブランドは賞金25万ユーロ(約3250万円)を手にする。
賞金10万ユーロ(約1300万円)が授与されるクリエイティブ・レーベル・プライズでは、「アフターホームワーク(AFTERHOMEWORK)」「ケヴィン ジェルマニエール(KEVIN GERMANIER)」「ルドヴィック デ サン サーナン(LUDOVIC DE SAINT SERNIN)」「ニース ナイアー(NEITH NYER)」がファイナリストに選出された。
賞金5万ユーロ(約650万円)が授与されるアクセサリー・プライズでは「ディジェール(D’HEYGERE)」「PB 0110」「ウォーン オフィシャル(WORN OFFICIAL)」がファイナリストに選ばれた。
賞金3万ユーロ(約390万円)が授与されるイノベーション・プライズでは「カラリフィックス(COLORIFIX)」「ダコ(DACO)」「テキン(TEKYN)」がファイナリストに選出された。
各プライズのファイナリストは、マッチズファッション ドットコム(MATCHSFASHION.COM)からの1日指導や、スワロフスキー(SWAROVSKI)のワークショップなど、スポンサーからアドバイスやサポートを受けることができる。
審査員は、フランチェスカ・ベレッティーニ(Francesca Bellettini)=イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)社長兼最高経営責任者(CEO)、ギョーム・ドゥ・セーヌ(Guillaume de Seynes)=エルメス インターナショナル(HERMES INTERNATIONAL)社長、フランソワ・アンリ・ピノー(Francois Henri Pinault)ケリング(KERING)会長兼CEOなど20数人が務める。各プライズの受賞者は6月29日に発表される。