「WWDビューティ」5月31日号は恒例の人気企画、オーガニック・ナチュラル特集です。オーガニック・ナチュラル製品への期待値も高まっています。一方で、2011年の東日本大震災を機に安心・安全を求める傾向が強まる中、昨年成分表示の誤りという出来事が業界内に暗い影を落としました。今特集ではブランドの創設者に、ブランドを立ち上げた思いやもの作りに対するこだわりと共に、製品に向き合う真摯な姿を取材。世界規模で拡大傾向にあるオーガニック・ナチュラル市場の現在の姿に迫ります。
登場するのは35のリーディングブランド。世界各国から良質な原料を探し、処方技術を磨き、製品化しているブランドの背景や強み、取り組みについて取材を行いました。オーガニック・ナチュラルというキーワードの中で、それぞれに際立つ世界観や個性を紹介します。
また、日本では一企業で存在感を出すのが難しい状況の中、“垣根を超えてつながり、共に進むことが業界発展のカギ”と現状を突破する取り組みを行う椋林裕貴マッシュビューティーラボ副社長、PR業務の新井ミホ・ラキャルプ代表、食品を扱う荻野みどりブラウンシュガーファースト社長が、それぞれの立場から日本のオーガニック・ナチュラル市場の現状と未来像を語ります。オーガニック・ナチュラルコスメの一つの目安となる、世界の主要なオーガニック認証を紹介するほか、日本化粧品工業連合会が制定したガイドライン、認証マークをめぐる動向にも注目です。
ニュース面では、5月14~16日に開催された米「WWD」の「ビューティサミット2018」におけるスピーチの一部を掲載。ブランド誕生20周年を迎える「アナ スイ(ANNA SUI)」の世界初の巡回展を取り上げる他、「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」のグローバル・ビューティ・ディレクターに就任したトム・ペシュー(Tom Pecheux)の初コレクションについてリポートしています。
その他、天然由来成分の製品の強化を図るP&Gの英・植物学研究機関との提携や、マンダムが創業90周年・海外進出60周年を記念して開催したプレスカンファレンス、「アルマーニ ビューティ(ARMANI BEAUTY)」初のミューズに起用されたケイト・ブランシェット(Cate Blanchett)、ロレアル(L’OREAL)と「ヴァレンティノ(VALENTINO)」とのライセンス契約、カネボウのBC(ビューティカウンセラー)の接客スキルとおもてなしの心を競うコンテストの模様、ナノエッグが発表した肌バリア機能に着目した新ブランドについて取り上げます。