9月19日から3日間、パリで開催されるファッション素材見本市「プルミエール・ヴィジョン(PREMIERE VISION)」は、同見本市が主催するテキスタイルアワード「PVアワード(PV AWARDS)」の審査員長にオリヴィエ・ティスケンス(Olivier Theyskens)が就任すると発表した。ティスケンスはベルギー出身で、「ロシャス(ROCHAS)」「ニナリッチ(NINA RICCI)」「セオリー(THEORY)」などのデザイナーを歴任。昨年、オンワードグローバルファッションが「オリヴィエティスケンス(OLIVIER THEYSKENS)」の独占輸入販売権を取得していた。
ティスケンスは就任にあたり、「素材は私のクリエイションを作り上げる上でベースとなるものであり、言うまでもなくファッションの根幹でもある。ファッションと素材の進化は、新しいデザインの可能性を生み出す相乗効果をもたらす」と素材の重要性を語った。今回は同賞の創設10周年にあたり、9月19日に授賞式とカクテルパーティーが行われる。
「PVアワード」は、同見本市の出展者を対象にしたテキスタイルコンテストで、過去には日本企業も入賞しており、13年に小松精練が、昨年はエイガールズがグランプリを受賞した。
2月と9月の年2回、パリで開催される「プルミエール・ヴィジョン」はテキスタイル、服飾素材、レザー、図案、縫製、糸の6部門で構成され、世界50カ国以上のファッション素材のサプライヤー1000社以上が出展し、100カ国以上からデザイナー、トレンドアナリストなどファッションの専門家約6万人が訪れる世界最大の素材見本市。