「ユニクロ(UNIQLO)」の2018-19年秋冬物は、カラーとシルエットのバリエーションと、その掛け合わせがポイント。アイテムでは、アウター、ニット、ボトムを強化する。クリストフ・ルメール(Christophe Lemaire)がアーティスティック・ディレクターを務めている「ユニクロ ユー(UNIQLO U)」で昨年ヒットしたアイテムを、より幅広い層への訴求を狙って通常ラインに落とし込むケースも多い。
色は赤、青、緑と、白・黒・グレーなどのモノトーン、ベージュなどのナチュラルの5色を推す。同じカラーでも素材によって微妙にトーンが異なるため、レイヤードした時に深みが出る。シルエットは素材の質感に合わせて、ワイド、フレア、スリムなどをそろえた。
アウターでは、昨年発売したシームレスのダウンジャケットや、生地裏に防風シートをボンディングしたフリースジャケット、防風・撥水などの機能素材ブロックテックを使ったアウター類をそろえる。ブロックテックはこれまでスポーティーなブルゾンが中心だったが、昨年「ユニクロ ユー」でステンカラーコートを企画したところ好評だったため、通常ラインでもタウンユース用のコートを作った。フリースでも、昨年「ユニクロ ユー」で売れたノーカラーのボタンダウンジャケットから派生した商品を通常ラインで企画している。
ニットは、引き続きメリノウール、カシミヤ、ラムの3素材をそろえるが、今季はラムを“プレミアムラム”に刷新した。従来よりも細い繊維を使うことで、肌触りよく仕上げた点がポイント。無縫製ニット機「ホールガーメント」で作る3Dニットも引き続き注力する。
ボトムスは、くるぶし丈のテーパードパンツ“EZY(イーゼットワイ)アンクルパンツ”をさまざまな素材で企画した。ウエストゴム仕様で着心地に配慮しつつ、ベルトループを付けてスラックス感覚ではけるようにした点がポイント。ジーンズでも、スエットパンツのようなはき心地の“EZYジーンズ”を推す。ウィメンズではスカートも豊富にそろえる。通勤にも適したペンシル、プリーツ、サーキュラーなどの他、久々に新鮮な台形ミニもある。