経営コンサルティング、飲食、美容事業などを展開するインスタイルグループ(INSTYLE GROUP)は6月1日にアパレルのヰノセントを買収し、100%子会社化した。買収額は非公表。インスタイルグループは1月に、日本のメンズブランド「ダイエットブッチャースリムスキン(DIET BUTCHER SLIM SKIN)」を手掛けるダイエットブッチャースリムスキン(旧メタルバーガー)を傘下に収めてファッション事業に参入し、ヰノセントが2社目となる。
ヰノセントは1988年に大手アパレルメーカーのOEM(相手先ブランドの生産)企業として創業。2017年4月にナノ・ユニバース藤田浩行・前社長(現フレッドシーガルジャパン社長)の新会社キャトルコンフィアンスの傘下に入り、「ア ベイシング エイプ(R)(A BATHING APE(R))」などで実績を持つ橋本雅幸氏がヰノセント新社長に就いた。現在、ヰノセントはフレンチカジュアルの婦人服「ニーム(NIMES)」と今秋からリブランディングを図る「マリン フランセーズ(LA MARINE FRANCAISE)」の2ブランドで計28店舗を構え、小売販売の子会社ドゥニームを合わせて年商は34億円(17年7月)。
インスタイルグループは2008年、経営コンサルティング会社のインスタイルとして西村豪庸・社長が設立した。現在は不動産・建築のベリテ、ネイルサロン「ルビーアンドオニックス」を運営するアチェンデ、寿司屋の「鮨とみ田」のエッジスタイルの他、音楽配信メディア「生音」のクロスオーバーイノベーションなど、エンターテインメント、IT、デザイン、コンテンツ、通信業など、複数社を擁する。