ファッション

「セシルマクビー」復調なるか? 広がっていたターゲットを10代後半~20代前半に再設定

 ジャパンイマジネーションのウィメンズブランド「セシルマクビー(CECIL MCBEE)」は2018-19年秋冬物で、あらためてターゲットを10代後半~20代前半に設定し直す。ファストファッションの台頭などにより近年は苦戦が続いてきたが、ブランドの原点ともいえる色気のあるスタイルに、今のヤング層に必須のミックス感、ストリート感を加えることで復調をめざす。定期的に話題を生むため、コラボレーション商品も連続投入する。

 「ブランド設立から30年以上がたっており、店舗の前を通る客とブランドとの間に乖離が生まれていた」(富山健一セシルマクビーブランドリーダー・部長)ことが、ターゲット再設定の背景にある。現在の店舗数は46で、アウトレットを含めると60店。立地はヤング向けのファッションビルから30代中心の駅ビル、ファミリー層が多いSCまであり、客は10代~40代にまで広がっていた。品ぞろえも、店舗によってカジュアル中心、エレガンス中心といったようにばらつきがあり、それがブランドイメージをあいまいにしていた。「現在の主流であるカジュアルミックスを取り入れつつ、もともとの強みである色気のあるスタイルを提案し、ブランドイメージを1つにしていきたい」という。ミニスカートやオフショルダーニットなどで適度に肌を見せつつ、ウエストポーチやジーンズなどをコーディネートしてストリートムードを差す。

 コラボレーション商品は、8月から2週に1回前後の頻度で投入する。人形の「バービー(BARBIE)」や女の子のキャラクター「ベティ・ブープ(BETTY BOOP)」などとのコラボを企画しており、Tシャツなどで戦略的に3000円以下の買いやすい商品もそろえる。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

疾走するアシックス 5年間で売上高1.8倍の理由

「WWDJAPAN」11月4日号は、アシックスを特集します。2024年度の売上高はコロナ前の19年度と比べて約1.8倍の見通し。時価総額も2兆円を突破して、まさに疾走という言葉がぴったりの好業績です。売上高の8割以上を海外で稼ぐグローバル企業の同社は、主力であるランニングシューズに加えて、近年はファッションスニーカーの「オニツカタイガー」、“ゲルカヤノ14”が爆発的ヒットを記録したスポーツスタイル…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。