レブロン(REVLON)は6月24日、全米最大のコスメ専門ウルタ(ULTA)限定でプレステージブランド「フレッシュ(FLESH)」をスタートさせる。同ブランドは美容誌「アルーア(ALLURE)」を立ち上げた業界ベテランのリンダ・ウェルズ(Linda Wells)「レブロン」クリエイティブ・ディレクターが開発に携わっている。
「フレッシュ」は、ファンデーションを40色の他、あらゆる肌色に対応したハイライターやリップスティック、チークカラーなど全12製品を展開。価格はリップスティックが18ドル(約2000円)、アイシャドウパレットが38ドル(約4000円)だ。ウルタの公式サイトで先行販売した後、米国にあるウルタ510店舗で7月8日に発売する。18年末までには575店舗で取り扱われる予定だ。
業界筋によると、成功すれば「フレッシュ」の初年度の売り上げは4000万〜5000万ドル(約43億〜54億円)になるだろうという。現在レブロンは米国での苦戦を主因として赤字が続いている。調査会社ニールセン(NIELSEN)によると、5月19日までの20週間の売上高は「アルメイ(ALMAY)」が前年同期比17.8%減、「レブロン」は同5.9%減だった。同社は今後、プレステージ市場で巻き返しを図る考えだ。
先月着任したばかりのデビー・ペレルマン(Debbie Perelman)最高経営責任者は「ウルタとのパートナーシップはわれわれのビジネスの再建に貢献するだろう。レブロンは現在、新しいパートナーシップや新規チャネルの開拓で顧客とのつながりを大切にしており、これから革新的な新製品を投入していく」と意気込む。ウェルズ=クリエイティブ・ディレクターは「私が『アルーア』の編集長として24年間ビューティ業界を見てきた間に少しずつ練ってきたアイデアが実現した。現在、業界ではファンデーション40色は当たり前になりつつあるが、カラー製品の多くは白人のために作られたものが多く、今後他製品でもさまざまな肌色に対応したアイテムを作りたい」と語った。