ザ・ウールマーク・カンパニー(THE WOOLMARK COMPANY)による若手デザイナーの登竜門「インターナショナル・ウールマーク・プライズ(INTERNATIONAL WOOLMARK PRIZE)」2018-19年度大会のセミファイナリストとして、日本から藤田哲平の「サルバム(SULVAM)」と大野陽平の「ヨウヘイ オオノ(YOHEI OHNO)」が選出された。7月5日に香港で開催されるアジア地区大会では「サルバム」がメンズウエア部門に、「ヨウヘイ オオノ」がウィメンズウエア部門に出場する。
香港、ロンドン、ニューヨークで開催されるセミファイナル大会では、総勢42人のデザイナーがオーストラリア産メリノウールを用いたカプセルコレクションを発表し、創造性や独創性を競い合う。そのなかから選ばれた12人のファイナリストが19年1月に開催予定のグローバル・ファイナル大会に進出する。メンズウエア部門とウィメンズウエア部門それぞれの優勝者には業界からのサポートに加え、賞金20万豪ドル(約1680万円)が授与される。また、最も革新的なウールの活用法を用いたブランドは前年度の大会に新設されたイノベーション・アワードに表彰され、賞金10万豪ドル(約840万円)が贈られる。
前年度の大会では、イタリア人デザイナーのマシュー・ミラー(Matthew Miller)が手掛ける「マシュー ミラー」がメンズウエア部門で優勝し、インドを拠点にするルチカ・サチデヴァ(Ruchika Sachdeva)の「ボディス(BODICE)」がウィメンズウエア部門で優勝した。イノベーション・アワードはクリストファー・ベヴァンス(Christopher Bevans)によるポートランド発のブランド「ダイン(DYNE)」が受賞している。日本からはウィメンズ部門に「ユイマ ナカザト(YUIMA NAKAZATO)」が、メンズ部門に「ロギーケイ(ROGGYKEI)」が、セミファイナリストとして出場していた。