過去2シーズン、オートクチュール期間中にパリでコレクションを発表していた「プロエンザ スクーラー(PROENZA SCHOULER)」が9月開催の2019年春夏ニューヨーク・ファッション・ウイークのスケジュールに復帰することを、6月7日にブランドのインスタグラムを通して発表した。
インスタグラムでデザイナーデュオのジャック・マッコロー(Jack McCollough)とラザロ・ヘルナンデス(Lazaro Hernandez)は、「過去2シーズン、(パリ・クチュール組合のおかげで)クチュール期間にパリでショーを開催できたことは非常に面白い経験だった。だが、ニューヨークはわれわれのホームであることは変わらない。だから2019年春夏コレクションはニューヨークに戻ることを決めた。今の時代、いつ、どこで、どうやってショーを開催するかはこれまでになく流動的になっている。パリでは、これまでショーを観てもらえなかった人にも観てもらうことができ、クリエイティブのレベルにおいても正しい場所だったと感じた。パリでの経験を忘れられないものにしてくれた全ての人に感謝する。また全てが始まるんだ」とコメントしている。
「プロエンザ スクーラー」の他、「ロダルテ(RODARTE)」も同じくパリのオートクチュール期間中にゲストメンバーとしてコレクションを発表し、「トム ブラウン(THOM BROWNE)」「アルチュザラ(ALTUZARRA)」もパリ・ファッション・ウイークに参加するなど、過去数シーズンはニューヨークブランドがパリで発表していた。一方、主要ブランドを失ったニューヨーク・ファッション・ウイークは、「アレキサンダー ワン(ALEXANDER WANG)」が独自に6月にコレクションを発表し、アメリカファッション協議会(CFDA)もその動きに合わせて6月にも公式にニューヨーク・ファッション・ウイークを開催するなど混乱した状況が続いている。「プロエンザ スクーラー」の復帰によりニューヨーク・ファッション・ウイークに再び活気が戻るかもしれない。