アメリカファッション協議会(Council of Fashion Designers of America以下、CFDA)は、これまで7月中旬に開催していた春夏のニューヨーク・メンズ・ファッション・ウイークを、2019年から6月の第1週目に開催すると発表した。一方、2月開催の秋冬のニューヨーク・メンズ・ファッション・ウイークは、引き続きウィメンズのニューヨーク・ファッション・ウイークと合体した形で開催する。
開催時期を6月に変更することによりウィメンズのプレ・スプリング・コレクションの発表時期と重なり、ロンドンやミラノ、パリなどヨーロッパ各都市のファッション・ウイークに先駆けての開催となる。
CFDAのマーク・ベッカム(Mark Beckham)=マーケティング・バイス・プレジデントは「メンズの7月開催は今年で最後になる。これまではヨーロッパのファッション・ウイークの後に発表していたため、買い付けが最後に行われていた。しかし、今回開催時期を6月に変更したことは、アメリカブランドが市場をリードするチャンスだ。早いうちにバイヤーに披露することでより買い付けやすくなり、そのシーズンのダイレクト・トゥ・コンシューマー(D2C)ビジネスも活性化できる。ウィメンズのファッション・ウイークはヨーロッパのファッション・ウイークの前に開催しているが、同じことをメンズでも行う。2月と同じようにウィメンズと合体させてメンズを開催させることも考えたが、この方がうまくいくだろう」と開催時期変更のメリットを語った。
ベッカム=マーケティング・バイス・プレジデントは、「トッド スナイダー(TODD SNYDER)」「ティム コペンズ(TIM COPPENS)」「オヴァディア&サンズ(OVADIA & SONS)」などのブランドからすでに支持を得ていると明らかにした。
なお、19年春夏のニューヨーク・メンズ・ファッション・ウイークは18年7月9〜11日に開催予定だ。