「ディオール(DIOR)」が5月25日、フランス・パリ郊外のシャンティイ城で発表した2019年プレ・スプリング・コレクションは、マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)=アーティスティック・ディレクターがメキシコの伝統的な女性騎手“エスカラムサ”から受けたインスピレーションを基に制作された。メイクアップは余計な色をのせず、とてもシンプルでナチュラルではあるが、“エスカラムサ”のように意志を感じさせる太い眉を目立たせ、ナチュラルな艶のある肌に仕上げた。
ヘアメイクを担当するピーター・フィリップス(Peter Philips)=メイクアップ クリエイティブ&イメージディレクターは「“エスカラムサ”のように、強くタイムレスで、シックなメイクに仕上げた」と語る。
今回のメイクアップでは、7月6日に発売されるコスメの新ライン「ディオール バックステージ」を使用した。ベースメイクはセミマットな仕上がりの「フェイス&ボディ ファンデーション」(全21色、各5100円)で素肌のように自然な仕上がりとし、頬骨に「フェイス グロウ パレット」(4600円)のホワイトとゴールドをブレンドしたハイライトをのせて艶感をプラスしている。眉に注目を集めるため、目元は「アイ パレット 001」(5500円)で薄く影をつけるだけにとどめた。リップも色を加えるのではなく艶を演出するように、「リップ パレット」(5500円)のピンクグロスを使用。ポイントに艶を置くことで、人工的に見えない光を生み出している。
また、ヘアスタイルは“エスカラムサ”から着想を得たポニーテールですっきりとまとめた。低い位置で結われたストレートの髪に、さらにこぶし2つほどの幅で髪を巻きつけており、ロングヘアの人であれば今すぐにでもまねできそう。ショートヘアのモデルも前髪をすべて右に引っ詰めてまとめ、アシンメトリーのイヤリングが映える姿となった。“エスカラムサ”のようにつばの大きなカウボーイハットや、乗馬用のヘルメットのように高さと光沢のあるキャップを合わせたルックも登場した。