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「ナインウエスト」売却先決定 1兆円企業を目指すブランドマネジメント企業傘下へ

 日本の民事再生法にあたる連邦破産法第11章の適用を申請していたナイン・ウエスト・ホールディングス(NINE WEST HOLDINGS)がシューズブランド「ナインウエスト」と「バンドリーノ(BANDOLINO)」、ハンドバッグ事業を、ブランドマネジメント企業のオーセンティック・ブランズ・グループ(AUTHENTIC BRANDS GROUP以下、ABG)に3億4000万ドル(約370億円)で売却した。
 
 ナイン・ウエスト・ホールディングスは4月、連邦破産法第11章の適用を米ニューヨーク・マンハッタンの裁判所に申請。オークション形式で事業の売却を行ったところ、ABGが当初予定していた売却先よりも1億4000万ドル(152億円)高い額を提示し、勝ち取った。

 ABGは3月にもVFコープ(VF CORP.)から米アパレルブランド「ノーティカ(NAUTICA)」を買収しており、「ジューシー クチュール(JUICY COUTURE)」「エアロポステール(AEROPOSTALE)」「スパイダー(SPYDER)」「エアウォーク(AIRWALK)」などのファッション、アクティブウエア、シューズブランドを多く抱える。同社は小売りの売上高について、2019年には80億ドル(約8720億円)、20年には100億ドル(約1兆900億円)達成を目指しており、さらに今年中に2ブランドの買収完了をもくろみ、現在10億ドル(約1090億円)規模の6ブランドを検討しているという。

 ニック・ウッドハウス(Nick Woodhouse)ABG社長兼チーフ・マーケティング・オフィサーは、「今回の買収によって当社はフットウエアとアクセサリービジネスの小売り売上高で20億ドル(約2180億円)増を見込んでおり、当社の企業価値は80億ドル(約8720億円)まで高まるだろう」とコメントした。

 ナイン・ウエスト・ホールディングスは今後、ワン・ジーンズウエア・グループ(ONE JEANSWEAR GROUP)や「アン・クライン(ANN KLEIN)」などをはじめとする利益を生むビジネスに集中する。

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