リシャールミルジャパンはチャリティー活動の拡大と継続のため、リシャールミルジャパン基金を設立した。同社は2011年から東日本大震災の復興を支援してきたが、川﨑圭太・社長は「ラグジュアリーブランドとして何ができるのかを真摯に考えた結果」と、基金設立の経緯について語った。「リシャール・ミル(RICHARD MILLE)」の基金設立はジャパン社が世界初。
同ブランドは、11年からプロテニス選手のラファエル・ナダル(Rafael Nadal)やF1ドライバーのフェリペ・マッサ(Felipe Massa)とコラボし、チャリティーウオッチを製作してオークションで販売し、これまでに1億8000万円以上を寄付してきた。18年も、熊本城の修復のため熊本県庁に1000万円など、複数の団体や基金に7000万円を寄付する予定だ。
18年のチャリティーウオッチは、裏ぶたにF1ドライバーのフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)とストフェル・バンドーン(Stoffel Vandoorne)の2人のサインが入った世界限定1本。通常販売予定価格は2300万4000円(税込)だ。7月1日から「リシャール・ミル」銀座ブティックとファックスで入札を受け付け、10月1日に落札結果を発表する。
リシャールミルジャパンは17年9月期に448本を販売し、売上高は過去最高となる52億円を記録した。「今期も5月までの8カ月で、すでに390本、62億円を売り上げており、業績予想を大幅に上方修正する必要がある」とし、18年9月期は520~530本の販売と70~72億円の売り上げを見込む。
「リシャール・ミル」の平均単価は2180万円で、年間生産数は5000本弱。川﨑社長は「20代を含む若年層のユーザーが増え、裾野が広がっている」とコメントした。