「ザラ(ZARA)」や「ベルシュカ(BERSHKA)」を擁するインディテックス(INDITEX)は、オンライン(EC)とオフライン(実店舗)の全ての在庫管理システムを2018年末までに1つのシステムに統合する。この統合プロジェクトは同社の拠点であるスペインで17年に導入し、その後20の市場で導入されているが、18年末までに全ての市場で導入が完了する。
インディテックスが所有する店舗の多くは賃料が高いエリアに位置するが、店舗に在庫を置くことに関してスペースを無駄にするのではないかという意見に対し、同社はコストは「大した問題ではない」とし、マルコス・ロペス(Marcos Lopez)=キャピタル・マーケット・ディレクターは「スペース的な観点から言えば、テーブルと椅子(ほどのスペース)が在庫管理室に必要になるだけだ」とコメントしている。
同社はRFIDタグをいち早く導入するなどして引き続きロジスティクス(物流)に投資している。広さ約9万平方メートルという今夏開業予定のスペインとオランダの物流センターへの投資は計1億5000万ユーロ(約193億円)を超える。しかし将来的には、投資は減らしていくという。