ファッション

【クチュール連載】ラフ・シモンズ不在の「ディオール」のバックステージで感じたこと。“ブランドは誰のもの?”

 こんにちは。編集長の向千鶴です。メンズに続いて、パリで開催中の2016年春夏オートクチュール・コレクションもコラムをアップする決心をしました。決心なんて大げさに聞こえるかもしれませんが、コレクションの取材を終えた後のホテルで寝落ちせずにコラムを書けるのか、正直言うと少々不安。だから決心を共有させていただきました(笑)。どうぞおつきあいください。

[rel][item title="【レポート】「アトリエ ヴェルサーチ」2016年春夏オートクチュール 話題のモデル ジジ・ハディドも登場 鍛えたヒップで見せるスーパーセクシー" href="https://www.wwdjapan.com/collection/report/atelier-versace/2016-ss-haute-couture/" img=“https://www.wwdjapan.com/collection/wp-content/uploads/sites/3/2016/01/ATELIER-VERSACE-2016-SS-HAUTE-COUTURE-COLLECTION-46-1.jpg" size="small" font="large"][/rel]

 初日の「アトリエ ヴェルサーチ(ATELIER VERSACE)」に続いて2日目のハイライトは「クリスチャン ディオール(CHRISTIAN DIOR)」。言うまでもなく「クリスチャン ディオール」はクチュールメゾンです。だからラフ・シモンズが去った後の新体制のお披露目の場は、プレタポルテではなくオートクチュールに違いないので、もしやこの場で大ニュースが!?と心構えをしつつ会場のロダン美術館へ向かいました。デザインチームによる発表なら小規模のプレゼンでもよいはずなのに、いつもと同じ会場で発表するあたり、むむむ、匂います。そして着いたら、この立派なテント。期待が高まります。

 ミラー素材のテントにはロダン美術館の建物と庭が写り、迷路に入り込んだような雰囲気です。会場内もミラー素材のため天地左右が交錯し、ミステリアス。

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