「ディーゼル(DIESEL)」は影響力のあるデザイナーとコラボーレションを行う「レッドタグ プロジェクト(Red Tag Project)」の第2弾として、「Y/プロジェクト(Y/PROJECT)」デザイナーのグレン・マーティンス(Glenn Martens)と協業したカプセルコレクションを16日にイタリア・ミラノで披露した。
アイテムはデニムのジャケットやパンツの他、シアリングジャケット、ブレザー、スエット、カットソーなどで、どれも裾やウエストが極端に小さく、サイドに施されたボタンやファスナーを開閉することで自由にフォームを変化させて着用することができる。「Y/プロジェクト」で大胆なシルエットを提案し続けるマーティンスならではのデザインが特徴だ。
これらの一見奇抜なアイテムは、「ディーゼル」がブランドメッセージとして発信する“Go With The Flaw(完璧ではないからこそ魅力がある)”をベースにしており、ベーシックなアイテムにあえて不完全さを取り入れているという。「着る人が自分流に着こなすことができるコレクションを作ろうと思った。ジャケットのヘムラインやパンツのウエストバンドは、実際の服よりも7サイズも小さい。しかしシームのボタンを留めたり外したりして自由に着られる。見方を変えれば、このコレクションは実際にはフリーサイズかつジェンダーレスなんだ」とマーティンスは語る。プレゼンテーションでは人種や年齢がバラバラのモデルたちが自由なスタイリングで登場し、多様性をアピールした。今回のカプセルコレクションの発売時期は未定。
「レッドタグ プロジェクト」は今年3月にスタート。“レッド”はレンツォ・ロッソ(Renzo Rosso)=ディーゼル創始者の姓にちなんでおり、第1弾は「フッド バイ エア(HOOD BY AIR)」共同設立者のシェーン・オリバー(Shayne Oliver)と協業したコレクションをパリで発表した。同プロジェクトは今後も継続する予定だという。