皆さん、こんにちは。ウェブ速報が毎日アップされている通り、今パリはクチュール・コレクションの真っ最中。日曜日までのメンズ・コレクションのムードは、すっかり消え去りました。もう、どんなにオシャレをしても、パパラッチは僕を狙ってくれません(苦笑)。だって僕の隣には、クチュール・コレクション主役とも言える、美しいドレス姿のおねーさまがいらっしゃるんですw。
けれど、我が編集部のメンズ担当はまだ、パリに残っています。その理由はナゼか?今日はそんなお話です。
「コム デ ギャルソン・オム プリュス」のRe-See会場には、「平和の鎧」がズラリ!
ファッション・ウィークが終わってなお、しばらくパリに残る理由は、Re-Seeと呼ばれる、いわゆる展示会に出席するためです。これは、ショーで発表した洋服はもちろん、そのエッセンスを受け継いだコマーシャルピース、つまり半年後、本当に店頭に並ぶ商品をチェックするためです。ファッションショーとは、メッセージを伝える場。だから多くのメゾンは、ショーのためのスペシャルピースを用意したり、反対に売りやすいけれどメッセージ性の比較的低い商品は発表しなかったりします。だからこそ、Re-Seeに行ってはじめて、シーズン全貌がわかるんです。
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さらにRe-Seeは、デザイナーやプレスからコレクションに関する追加情報を得ることができたり、ショールームのバイヤーの数で今の人気を推し量ることができたり、情報交換の場所だったり、さまざまな機能を有しています。
そして重要なのは、ランウエイに出てきた洋服に、実際、袖を通すことができる、実に貴重な場所だということです。
次ページ:ベルベットの魅力を再認識した「カラー」の展示会 ▶
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「カラー」のRe-Seeでは、ベルベットの魅力を再認識
例えば、写真は「カラー(KOLOR)」のRe-Seeでの1コマ。ショーに登場した、ベルベットとウールの切り替えコートを羽織った時の写真です。ランウエイに登場したのはネイビー、僕が着たのはビリジアン、色こそ違いますが、まったく同じ洋服です。「お前が言うな!」と突っ込まれそうですが、結構似合ってますよね(笑)。
[rel][item title="村上の着ているコートは7番目に登場!!" href="https://www.wwdjapan.com/collection/look/kolor/2016-17-fw-paris-mens-collection/" img=“" size="small" font="large"][/rel]
実は袖を通すまでは、「カラー」と言えど、このベルベットコートは、難易度が高いのでは?と思っていました。自分自身もほとんど着たことがないし、僕の周りでは、ベルベットのアイテムを日常的に楽しんでいる人は少数派だからです。けれど、マットとシャインのコントラストが大きなポイントだった今シーズンの「カラー」にとって、ベルベットは避けて通れない素材。加えて、この素材は、今シーズンのトレンドマテリアルです。だからこそ、Re-Seeに来たからには、この洋服に袖を通さないと!そう思って着てみたら案外似合ってて、今シーズンの「カラー」を、ひいてはベルベットを考え直す1つのきっかけになりました。
このように、僕はRe-Seeで、コレクションピースをガンガン着て、さらに考えます。ウェブの速報はRe-See前の記事がほとんどですが、「WWDジャパン」紙面に掲載する記事は、Re-Seeの後のもの。その違いを楽しんでいただければ、こんなに嬉しいことはありません。
Re-Seeで最新コレクション試着できるのは、まさに役得! 写真は上段左が「シブリング」、上段右が「ドリス ヴァン ノッテン」、下段左が「ピエール アルディ」、下段中央が「ケンゾー」、下段右が「エルメス」
もちろん、最新の洋服を着るというのは、どんな仕事よりも楽しいことでもあります。ということで今から、クチュール・コレクションを少し抜け出し、また、あるメンズブランドのRe-Seeに行ってきます!
次ページ:超私的、2016-17年秋冬コレクション・ランキング ▶
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超私的、2016-17年秋冬コレクション・ランキング
このコーナーでは、「着たい!!」「スゴい!!」「新しい!!!」などの直感をもとに、超・個人的なコレクション・ランキングを作成。毎日更新していきます。ついに、パリメンズも終了!私的ランキングの順位も確定しました。「ランバン(LANVIN)」は、アルベール・エルバス不在の中、ルカ・オッセンドライバーが奮起。余計な心配はムダでした(笑)。
1. ドリス ヴァン ノッテン
2. コム デ ギャルソン・オム プリュス
3. シブリング
4. ヴァレンティノ
5. エルメネジルド ゼニア
6. マルニ
7. ロエベ
8. プラダ
9. ランバン
10. コム デ ギャルソン・ジュンヤ ワタナベ マン
11. J.W.アンダーソン
12. ジル・サンダー
13. メゾン マルジェラ
14. ハイダー アッカーマン
15. オフ ホワイト c/o ヴァージル アブロー
16. ラフ・シモンズ
17. イッセイ ミヤケ メン
18. アーペーセー
19. ジバンシィ バイ リカルド ティッシ
20. バーバリー
21. ニール バレット
22. ヴェルサーチ
23. ケイスリー ヘイフォード
24. クレイグ グリーン
25. ルイ・ヴィトン
26. カラー
27. サカイ
28. エルメス
29. 1205
30. トム ブラウン ニューヨーク
いつも賛否両論の「トム ブラウン ニューヨーク」は、今回も理解可能なコンセプチュアル。最近、打率が上がっています!(ミラノの3日目、4日目のコレクションは、見ていないので対象外としています)
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