トッズ・グループ(TOD’S GROUP)のディエゴ・デッラ・ヴァッレ(Diego Della Valle)会長兼最高経営責任者が2月に宣言した「トッズ」流“ドロップ(数量限定の商品について事前に告知し、消費者の注目を集め、関心がピークになるタイミングで発売すること)”の詳細が明らかになった。第1弾は、ミラノメンズの期間中に発表した漆黒のスニーカー。狂言誘拐で逮捕された経験を持つ“イタリアのお騒がせ王”ラポ・エルカン(Lapo Elkann)率いる車改造会社ガレージ イタリア(GARAGE ITALIA)とのコラボレーションだ。
「トッズ」は、コラボレーションによるカプセル・コレクション“ドロップ”プロジェクトを、「トッズ ノーコード(TOD’S NO CODE)」と呼称。文字通り、これまでのメゾンのコード(伝統に基づく決まりやルール、長年かけて確立した美意識などを指す)は気にせず、互いに細部にまで気を使うクラフツマンシップのスペシャリストとして、既成概念を超越した商品を生み出そうというプロジェクトだ。第1弾は、「トッズ」には珍しい、漆黒のスニーカー。ネオプレンとレザーで作るスニーカーは、デジタルプロモーションを経て7月、世界の「トッズ」店舗で発売する。
「トッズ」は10月以降、再びガレージ イタリアとコラボした別のアイテムを発表予定だ。一方、“ドロップ”以外のレギュラー商材については9月、ミラノ・ファッション・ウイーク期間中にメンズ・ウィメンズの双方をお披露目する。