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シャネルが1910年の創業以来初の決算発表 売上高は「ルイ・ヴィトン」に匹敵する1兆円超え

 シャネル(CHANEL)は21日、1910年に創業して以来、初めて決算を発表した。

 同社の2017年12月期の売上高は前期比11%増の96億ドル(約1兆560億円)で、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」と肩を並べる額だという。LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は傘下ブランドの個別の業績を開示していないが、アナリストによると「ルイ・ヴィトン」の17年の売上高は90億ユーロ(約1兆143億円)以上だという。

 税引後利益は同18.6%増の18億ドル(約1980億円)、“ブランドをサポートするため”に投資した額は同15%増の15億ドル(約1650億円)だという。「クリエイティビティーをビジネスモデルの中心に据える当社の長期的戦略の成果だ。この成果が『シャネル』の社会的、経済的な価値を生み出し、『シャネル』が世界中で最も支持されるブランドの1つという地位を確固たるものにしている」とコメントしている。

 また同社の長期戦略は、純有利子負債1800万ドル(約19億8000万円)に対してフリー・キャッシュ・フローが16億ドル(約1760億円)という強い財務状況に支えられている。フィリップ・ブロンディオ(Philippe Blondiaux)=グローバル・チーフ・フィナンシャル・オフィサーは、「インディペンデントであり続けられるのと同時に長期的な取り組みに集中できるのは強力な財務状況のおかげだ。われわれは引き続き『シャネル』が最もアイコニックでイノベイティブなブランドの1つであり続けられるよう、クリエイションと投資を継続していく」とコメント。

 シャネルは2017年12月に銀座並木通りのブティックをリニューアルオープンした。また、同社は製造やディストリビューションに関する施設に大規模投資を行っている。傘下のアトリエを1つにまとめるためにパリ北部に建設した新施設もその一つだ。

 フォンダシオン シャネル(FONDATION CHANEL)は今後5年で女性の社会的地位向上のために1億2000万ドル(約132億円)を投資すると発表している。

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