「ロエベ(LOEWE)」は7月16日、人気の“エレファント”バッグのリミテッドエディション“タン エレファント ミニバッグ”を発売する。価格は19万8720円(税込み)。「ロエベ」のウェブサイトとニューヨークのバーグドルフ・グッドマン(BERGDORF GOODMAN)で販売する。このバッグは、ゾウの保護を目的としたイニシアチブ「エレファント・クライシス・ファンド(ELEPHANT CRISIS FUND以下、ECF)」をサポートするために製作し、収益は全額ECFに寄付する。
ゾウを飾った印象的なビーズ細工はケニア北部に住むサンブル族の女性たちが作ったものだ。「ロエベ」は、サンブル国立保護区にある家族経営の牧場兼野生動物保護区「オル・マロ(Ol Malo)」の「サンブル・ワークショップ(SAMBURU WORKSHOP)」で働く女性たちとのコラボレーションを実現するため、担当者がケニアに足を運び、精巧なハンドクラフトのビーズ細工を依頼した。サンブル族の人々は、ゾウと特別に深い関係を持つと言われており、また、ケニアを拠点とするゾウの研究と保護に携わる組織「セーブ・ジ・エレファント(SAVE THE ELEPHANT)」と緊密に協力し合っている。
「サンブル・ワークショップ」は、サンブル族の土地や野生動物の保護と人々の生活向上を支援するために、非営利組織「サンブル・トラスト」が設立。ビーズ細工プロジェクトは、15年前にケニアを襲った深刻な干ばつの際に誕生し、男性たちが家畜の放牧のため家を空けている間も女性や子どもたちが自活できるようにしている。加えて、女性たちに仕事を提供することで、家族やコミュニティーを支えることができるようにもしている。